
クラウドエンジニアの役割
クラウドエンジニアは、AWS(Amazon Web Services)・Azure(Microsoft Azure)・Google Cloud(GCP)などのクラウドサービスを活用して、システムの設計・構築・運用を行う技術者です。
クラウドの特徴
⭐ オンデマンドで利用可能(必要な分だけリソースを増減できる)
⭐ インフラ管理の負担が減る(物理サーバーを持たない)
⭐ スケーラビリティが高い(急なアクセス増加に対応しやすい)
クラウドエンジニアの仕事内容
クラウドエンジニアの業務は、大きく分けて以下の3つです。
クラウドインフラの設計・構築
⭐ 企業のシステムをクラウド上に移行する(オンプレ → クラウド)
⭐ AWS/Azure/GCP上で仮想サーバーやネットワークを構築
⭐ Kubernetes(K8s)などのコンテナ技術を活用したインフラ構築
※Kubernetes(クバネティス)は、コンテナ化されたアプリケーションの管理や自動化を可能にするオープンソースのソフトウェアです。
クラウド環境の運用・監視
⭐ クラウド上のシステムの安定稼働を維持
⭐ 監視ツール(CloudWatch, Datadog など)を活用し、障害対応
⭐ コスト最適化(無駄なリソースの削減、適切なスケール調整)
自動化・DevOpsの導入
⭐ Terraform, CloudFormation などを使いInfrastructure as Code(IaC)の実践
⭐ CI/CD(継続的インテグレーション・デリバリー)の仕組みを構築
⭐ DevOps・SRE(Site Reliability Engineering)の手法を導入
※DevOps(デブオプス)とは、開発(Development)と運用(Operations)を組み合わせたソフトウェア開発手法です。
クラウドエンジニアの種類
クラウド技術の活用範囲が広いため、以下のような専門職に分かれます
職種 | 役割 |
---|
クラウドインフラエンジニア | クラウド環境の設計・構築・運用を担当 |
クラウドアーキテクト | 企業のクラウド導入戦略を設計・最適化 |
クラウドセキュリティエンジニア | クラウド環境のセキュリティ対策を専門に担当 |
DevOpsエンジニア | 開発・運用を自動化し、クラウド活用を最適化 |
SRE(Site Reliability Engineer) | クラウドサービスの信頼性・運用効率を向上 |
クラウドエンジニアに必要なスキル
基礎スキル
・Linux/Windows Server の知識(クラウド環境のOS管理)
・ネットワークの基礎(VPC, VPN, TCP/IP など)
・プログラミング・スクリプト(Python, Shell, PowerShell など)
・セキュリティの基礎(IAM, 暗号化, WAF など)
クラウドスキル
- Terraform / Azure / GCP の主要サービスの理解
- IaC(Infrastructure as Code) → Terraform, CloudFormation
- CI/CD(継続的インテグレーション・デリバリー) → GitHub Actions, AWS CodePipeline
- コンテナ技術 → Docker, Kubernetes(EKS, AKS, GKE)
- クラウド監視ツール → CloudWatch, Prometheus, Datadog
クラウドエンジニアになるには?
1️⃣ クラウドの基礎を学ぶ(AWS/Azure/GCPの基本概念)
2️⃣ Linux・ネットワーク・セキュリティの知識を習得
3️⃣ クラウド環境を実際に触って学習(無料枠でEC2, S3などを操作)
4️⃣ 資格を取得する(AWS/Azure/GCPの初級資格)
5️⃣ クラウド実践スキルを身につける(IaC, CI/CD, Kubernetes)
6️⃣ ポートフォリオを作成し、転職 or 社内異動を目指す
おすすめ学習リソース
書籍『AWS認定資格試験テキスト』シリーズ
クラウドエンジニアの年収・キャリア
クラウドエンジニアは需要が高く、高年収が期待できる職種です。
平均年収(日本)
クラウドエンジニア:500万〜800万円
クラウドアーキテクト:800万〜1200万円
DevOpsエンジニア / SRE:600万〜1000万円
AWS/Azure/GCPの上級資格を持ち、実務経験を積むと年収1000万円以上も可能!
クラウドエンジニアのキャリアパス
1️⃣ クラウドインフラエンジニア(クラウド環境の運用・構築)
2️⃣ クラウドアーキテクト(クラウド全体の設計・最適化)
3️⃣ DevOpsエンジニア(開発・運用を自動化し、システムを最適化)
4️⃣ SRE(Site Reliability Engineer)(クラウドの運用をより信頼性の高いものに)
クラウドエンジニアは今後も需要が伸びる分野!スキルを身につけてキャリアアップを目指そう!