
成分の持続時間とは?
化粧水をつけた直後は潤うのに
30分後・2時間後に乾く という人は多いです。
これは、「すぐ浸透するか」ではなく
“とどまれる保湿成分かどうか”
“複合で働いて水分を抱え込めるか”
が決定しているためです。
プロ視点では、化粧水の持続力は次の3つで決まります。
多層保湿(複合保湿体系)になっているか?(最重要)
化粧水が“2〜4倍長持ち”するためには
単一成分では絶対に不十分。
セラミド × 多糖類(ヒアルロン酸等) × アミノ酸 × 保護膜成分
この掛け合わせがポイント。
単独の保湿剤 → 20〜40分で蒸発
複合保湿体系 → 2〜6時間維持
プロはここをまず見る。
分子量の「大・中・小」が混ざっているか
- 大分子:肌表面で水分の蒸発を防ぐ(保護膜)
- 中分子:角層の中間層で水を抱える
- 小分子:角層深部まで浸透して内側から支える
これが揃っていると、水分が逃げるルートが“封鎖”される。
皮脂との親和性(ラメラ構造)の有無
ラメラ構造と相性の良い保湿成分は
皮脂と混ざるように広がり、長時間とどまる。
結果として…
カサつきが戻りにくい
乾燥崩れしにくい
夜までしっとり感が続く
専門家コメント:こういう化粧水は“長持ちしない”
- 水っぽくて即乾くタイプ
- アルコール比率が高いタイプ(揮発が速すぎる)
- 保湿成分が単一(ヒアルロン酸だけ 等)
- とろみポリマーで“保湿した気分”だけ与える処方
表面がぺたっとするのに乾く化粧水は、
“付着しているだけで機能していない”場合が多い。
プロがオススメするチェックリスト(購入前に必ず見るべき点)
以下の6つが揃っていたら、“持続する化粧水”の可能性が非常に高いです。
1. セラミドNP / NG / APが入っている
→ 角層の脂質構造と親和性が高く、保湿持続力No.1。
2. ヒアルロン酸が複数種類ある
(例)
- 加水分解ヒアルロン酸(低分子)
- ヒアルロン酸Na(基本)
- アセチル化ヒアルロン酸(高分子)
→ 分子量の層構造を作れる。
3. BG・グリセリンだけでなく“アミノ酸”も入っている
→ 角層はNMF(天然保湿因子)で水分を保持するため。
4. カルボマーなどのポリマー“だけ”でとろみをつけていない
→ 化粧水の質感に騙されないため。
5. 肌と同じ弱酸性(pH5〜6)
→ 成分の安定性と持続時間に影響。
6. 皮脂との親和性が高い成分が入っている
- スクワラン
- フィトステロール
- コレステロール誘導体
→ 蒸発を防ぐ“天然の蓋”として重要。
よくある「間違った改善法」
とろみのある化粧水=保湿が長持ちすると思い込む
→ 多くはポリマーによる粘度であり、持続には関係なし。
高濃度美容液だけに頼る
→ ベース(化粧水)の持続力が低いと、効果が相殺される。
化粧水を大量に重ねれば長持ちするという誤解
→ 分子設計が違えば、重ねても意味はほぼ無い。
オイルを最後につければ乾燥しない
→ オイルは保湿ではなく“蓋”。
→ 中身(水分)が足りなければ逆効果。
まとめ:成分が長く残る化粧水の選び方
セラミド × ヒアルロン酸 × アミノ酸の複合構造
分子量の異なる保湿成分が複数
皮脂と馴染むラメラ親和型成分
弱酸性で成分が安定する
ポリマーによる“ニセの保湿感”に注意
化粧水は
「質感」ではなく「持続の設計」で選ぶ時代です。
最後にプロから一言
乾燥を治すのは
“浸透力が高い化粧水”ではなく、“とどまり続ける化粧水” です。
一時的に潤う化粧水は多いですが、
2〜4倍長く残る“複合保湿体系”を採用している化粧水は意外と少ない。
今後は
「どれだけ入るか」ではなく「どれだけ残るか」で選ぶと肌が劇的に変わります。


