
経皮吸収率の改善理論とは?
化粧水が「肌に浸透するかどうか」は
成分の質ではなく “肌に入りやすい状態に設計されているか” で決まります。
特に重要なのがこの2つ:
イオンバランス(電荷)
成分は「+(陽イオン)」「−(陰イオン)」の電荷を持つ場合があり、
肌の表面は弱酸性で わずかに“マイナス寄り”。
そのため…
肌と成分の電荷バランスが整っていると浸透しやすい
イオン化しすぎると弾かれる
特定の成分は“イオン導入式”のように浸透効率が変わる
つまり、
化粧水は“イオンバランスが整っている設計だと吸収率が上がる”のです。
ラメラ類似構造(皮膚のバリア構造を真似た処方)
角層は「ラメラ構造(脂質のミルフィーユ)」でできています。
化粧水がこの構造に近いほど…
肌との親和性が高くなる
浸透がスムーズになる
水分の保持時間が伸びる
刺激リスクが下がる
つまり、
ラメラ類似化粧水 = “肌の一部として受け入れられやすい”ということ。
専門家コメント:浸透を高める化粧水の条件
プロ目線でいうと、浸透力の決め手は次の5つ。
ラメラ構造に近い処方
- ラメラ液晶構造
- セラミドNP/NG/AP
- コレステロール
- 脂肪酸
これらが“脂質バランス”で最適配合されていると、浸透力が段違い。
イオンバランスを整える成分
- 電解質(Na⁺、K⁺、Ca²⁺など)
- pHが肌に近い弱酸性
- 導入効果のあるアミノ酸類
“肌と同じ条件”に寄せるほど吸収効率が上がる。
浸透ブースター成分
- ナイアシンアミド
- 発酵エキス
- グリセリン、BG
- ペプチド類
➡ これらはイオンの挙動を整えつつ浸透を補助。
分子量が小さい&均一
化粧水は、
「成分の質 × 分子サイズ × 配合比率」=浸透 で決まる。
アルコール・メントールで“侵入感”を演出していない
“スーッと入る感じ”は浸透ではなく刺激の場合が多い。
プロがオススメするチェックリスト(購入前に必ず見るべき点)
ラメラ関連ワードがパッケージに記載されている
「ラメラ」「液晶」「セラミド複合」「肌類似処方」など。
セラミドNP・NG・APが配合
ラメラ構造との親和性が高い。
コレステロール・脂肪酸が同時配合
→ セラミド“だけ”ではラメラ構造にならない。
弱酸性(pH5〜6)である
→ 電荷のバランスが安定し、吸収率が上がる。
アルコール高配合でない
→ 浸透感の錯覚を防ぐため。
ナイアシンアミドや発酵成分が入っている
→ 浸透ブースターとして働く。
よくある「間違った改善法」
“浸透感”のある化粧水に飛びつく
→ アルコールやメントールによる刺激の可能性。
とろみ=深く浸透すると勘違い
→ 多くはポリマーで“浸透とは無関係”。
セラミドだけ入っていればOKと思う
→ ラメラ構造は「セラミド+脂肪酸+コレステロール」の3点セット。
導入美容液を使えば浸透が絶対良くなる
→ ベース化粧水の設計(イオンバランス)が整っていなければ効果が出にくい。
まとめ:浸透力の高い化粧水の選び方
- ラメラ類似構造(セラミド+脂肪酸+コレステロール)が揃っている
- 弱酸性(pH5〜6)
- イオンバランスを整える電解質配合
- 分子量の小さい保湿成分(低分子ヒアルロン酸等)
- 浸透ブースター成分(ナイアシンアミド/発酵エキス)
- アルコールが主成分でない
- “浸透感の演出”ではなく“設計”を見る
最後にプロから一言
肌に“入るかどうか”は、
高級成分かどうかではなく、肌と化粧水の相性(イオンバランス×ラメラ)が合っているかで決まります。
化粧水は
「浸透する設計のものを選ぶ」だけで効果が2倍に化ける
と言っても過言ではありません。
「浸透している気がする」ではなく、
“科学的に浸透しやすい処方”を選ぶことが美肌への最短ルートです。


